大人の心得

私が子供たちに対して絶対にしないこと。
それは『生き方(夢)を否定しないこと』です。
生き方や夢は人それぞれだし、他人に指図されるものではないと思うから。


最近の大人たちは「どうかな?」と思うことが結構多くて、
私が子供たちの苦情の窓口になることしばしばです。
今日は担任の先生に対する苦情を聞いて、「それは違うんじゃない?」って思いました。


その子は、今日が3者面談の日だったそうで、
長々と「文系に進め」だの「この成績じゃ大学なんか行こうと思うほうが無理」だの言われたそうです。
彼女は今、高1。
得意科目は数学で、苦手科目は国語と社会。筋金入りの理系っ子です。
確かに、今回のテストの成績じゃ大学受験はきついかもしれないけど、
まだ2年あるし、その気になれば真剣に勉強するはず。
実際、私は小学5年生からその子を見ているので、
何だかんだ言いながらもちゃんとするのは知ってます。
それを今から「受験は諦めろ」的な発言は、ちょっと言い過ぎなんじゃないの?って。
努力する姿を見る前から未来を否定することは、私にはできないなぁ。


もう1人。私の塾にいる問題先生の話。
この先生の口癖は「どうせ無理でしょ?」
2月の受験を目指して真剣に頑張ってる小6生に対してのこの発言はちょっと“イラッ”とします。
2月までに志望校を受けられるだけの実力を付けられなかったのは、
半分は担当している先生に責任があるはずなのに、
それを「子供のやる気がないからどうせ無理」と片付けるのはいかがなものか。
私もこの先生に「○○ちゃんは無理でしょ?」って聞かれて、
「厳しいかもしれないけど頑張りますよ」って返しました。
先生が諦めたら終わりだもん。
彼は他の先生に対しても「○○君はもう切りましょ(諦めること)」って言ったそうです。


もしみんなが1校しか受験しないなら、確実に合格できるところを受験させるけど、
ちゃんと滑り止めまで用意してる子には、第1志望はモチベーションアップのためにも
しっかり受けさせてあげたいし、可能性はあるって言ってあげたい。
それが20%くらいであっても。


人生の先輩として「そんな夢は叶いづらい」って言うことはできるけど、
夢を持つって大事なことだから、応援してあげることもできるんじゃないかな?
大人の一言がその子の人生を左右しちゃうことだってあるんだから。